狛江強殺、高級時計や指輪奪われる 中野事件で逮捕の男の関与追及

強盗殺人事件の現場となった住宅=24日午前、東京都狛江市(寺河内美奈撮影)
強盗殺人事件の現場となった住宅=24日午前、東京都狛江市(寺河内美奈撮影)

東京都狛江市の住宅で住人の大塩衣与(きぬよ)さん(90)が殺害された強盗殺人事件で、現場から腕時計と指輪が奪われていたことが30日、捜査関係者への取材で分かった。腕時計のうち1本は東京都中野区の強盗傷害事件で逮捕された男が使用していた車から発見されており、警視庁調布署捜査本部は男らの狛江事件への関与を追及する。

警視庁捜査1課によると、大塩さん方から奪われたのは腕時計3本とダイヤの指輪1個(時価計約60万円)。いずれも大塩さんの家族のもので、大塩さん自身の所持品は奪われていない。現金の被害も確認されなかった。家族が27日に警視庁へ被害届を提出した。

奪われた時計のうち1本は有名ブランド「フランクミュラー」製。昨年12月に中野区の住宅から約3千万円が奪われた事件に関与したとして狛江事件翌日に都内で身柄を確保され、逮捕された永田陸人容疑者(21)が使用していたレンタカーにあったリュックサックから見つかった。これまでの捜査で、レンタカーが狛江事件前後に現場近くで確認された不審車と同一車両であることが分かっている。

調べに永田容疑者は「腕時計は友人からもらった」と説明しているが、調布署捜査本部は永田容疑者らのグループが狛江事件についても関与している可能性があるとみて追及を進める。

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