首相「緊張感もって行動」 長男秘書官の「外遊中に観光」報道で

衆院予算委で答弁する岸田文雄首相=30日午後、衆院第1委員室(矢島康弘撮影)
衆院予算委で答弁する岸田文雄首相=30日午後、衆院第1委員室(矢島康弘撮影)

岸田文雄首相は30日の衆院予算委員会で、1月の欧米歴訪の際、随行した長男の翔太郎政務秘書官が公用車で観光や土産の買い物をしていたとする週刊新潮の報道に関して「今後、首相秘書官をはじめ関係者において、より緊張感をもって行動について考えていかなければならない。改めて徹底させたい」と述べた。立憲民主党の山井和則氏の質問に答えた。

予算委では翔太郎氏の行動履歴について外務省の担当者が答弁。翔太郎氏は「対外発信に使用する目的での街の風景やランドマーク等の外観撮影」や「政治家としての首相の土産物購入」は行ったが、「観光施設の中には一切入っていない」「私用の買い物はしていない」などと説明した。

首相は予算委で、翔太郎氏が撮影した写真などはまだ公開されていないと指摘した上で、「映像は取りまとめて年1回、活動報告を作る際に使う。土産は閣僚や関係者に買っている」と説明した。

これに対し、山井氏は「防衛増税を国民に求める政権として、あまりに不適切ではないか」と指摘。共産党の小池晃書記局長は記者会見で「首相自身の任命責任を含めて問われなければいけない」と批判した。

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