何かを「好き」になる時、脳の仕組みがどうなっているのかを知りたいと感じたことはないだろうか。「何を認識している?」「神経回路はどう働いている?」。名古屋大の研究グループは、ショウジョウバエを使って、そうした仕組みの一端を突き止め、研究成果を国際科学誌「サイエンティフィック・リポーツ」に発表した。カギになったのは、音のリズム。動物の聴覚進化の過程の解明につながる可能性がある研究成果を探る。
求愛歌を聞き分ける
「音を識別するための情報処理は脳内で行われています。ただリズムのように複雑な特徴があるものの情報処理がどういった仕組みで行われているのかは不明なところが多い」