転倒の佐藤、19キロ手前で無念のリタイア 大阪国際

19キロ手前で途中棄権する佐藤早也伽=29日午後、大阪市中央区(安元雄太撮影)
19キロ手前で途中棄権する佐藤早也伽=29日午後、大阪市中央区(安元雄太撮影)

29日行われた大阪国際女子マラソンで、自己ベストを狙っていた佐藤早也伽(さやか、積水化学)が思わぬアクシデントに見舞われた。スタートから先頭集団の中で走っていたが、7キロ過ぎに岩出玲亜(れいあ、デンソー)と接触して転倒。19キロ手前で野口英盛監督に抱きかかえられて途中棄権になると、沿道に座り込んで悔し涙を流した。

転倒後は立ち上がって前を追う意地をみせたが、両膝から出血した影響で徐々に険しい表情になり、少しずつ先頭集団の背中が遠くなった。

昨年9月のベルリンで2時間22分13秒の自己ベストをマーク。今回の大阪国際に向けて「今までのマラソン練習で一番練習できた」と話し、2時間21分台も視野に積極的なレースを展開することを誓っていた。既に出場権を獲得していた2024年パリ五輪代表選考会「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」へ弾みをつけるためのレースと位置付けていたが、アフリカ勢との力試しをする前に無念のリタイアとなった。(丸山和郎)

デッセがV、日本勢は安藤の3位が最高

レース経過 7キロ過ぎ交錯し転倒

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