酒気を帯びた状態で乗用車を運転したとして、甲府署は28日、道交法違反(酒気帯び運転)容疑で、山梨県職員、祢津(ねづ)裕貴容疑者(29)=山梨県甲斐市龍地=を現行犯逮捕した。「酒を飲んで運転したことは間違いない」と容疑を認めている。
逮捕容疑は同日午前0時半ごろ、甲府市飯田の県道で、酒気を帯びた状態で普通乗用車を運転したとしている。
同署によると、祢津容疑者は県道を西へ走行していたところ、ガードパイプなどにぶつかる単独事故を起こした。通行人からの通報で駆け付けた署員の調べで容疑が分かった。けが人はなかったという。
祢津容疑者は県リニア未来創造局のリニア未来創造・推進課主事。職員逮捕を受けて同日、県が会見を開き、同課の鎌田秀一課長が「課の若い有志の職員6人と甲府市内で飲食した後に事故を起こした模様だ」と説明した。県では週明けにも緊急の部局幹事課長会議を開催し、全職員に対し、飲酒運転の根絶、交通事故防止に向けた注意喚起を徹底するよう指示する。