伊、国営航空売却へ交渉 独ルフトハンザの申請で

イタリア国旗
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イタリア経済財務省は27日、経営破綻した旧アリタリアが前身の国営航空会社「イタリア・トラスポルト・アエレオ」(ITA)の売却を巡り、ドイツ航空大手ルフトハンザグループとの交渉を始めると発表した。ルフトハンザ側が18日、少数株式取得の意向を申請していた。

イタリアメディアによると、ルフトハンザ側は約3億ユーロ(約420億円)でITA株の約40%を当初取得し、その後出資比率を上げることを目指している。経済財務省は「詳しい中身は明らかにしない」としている。

アリタリアは格安航空会社(LCC)との競争などを背景に業績が低迷し、2017年に事実上破綻。イタリア政府が完全国有化し、21年にITAの運航を始めた。(共同)

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