MGC切符争いも白熱…前田、大東ら虎視眈々

大阪城公園内で練習する大東。パリを見据えてレースに挑む=28日午前、大阪市中央区(渡辺大樹撮影)
大阪城公園内で練習する大東。パリを見据えてレースに挑む=28日午前、大阪市中央区(渡辺大樹撮影)

「第42回大阪国際女子マラソン」は29日午後0時15分にスタートする。優勝争いだけでなく、MGC出場権を懸けた争いにも注目だ。2時間24分0秒以内で走れば順位に関係なく切符を手にできるほか、日本人6番手までは2時間27分0秒以内で条件をクリアする。順位とタイムを意識しながら激しい攻防が繰り広げられそうだ。

出産を経て約4年ぶりの復帰レースに臨む前田彩里(さいり)(ダイハツ)は「2時間24分以内だったら一発クリアだから、そこを目標にしている」と話した。ネクストヒロインの大東(だいとう)優奈(天満屋)も先輩の前田穂南(ほなみ)が東京五輪を走る姿を現地で見て憧れが強くなり、「(パリも)チャンスがあれば狙いたい」と今回のレースに懸ける思いは強い。

ほかにも、初マラソンの筒井咲帆(ヤマダホールディングス)や西原加純(シスメックス)らMGC出場を目標に掲げている選手は多くいる。終盤の粘りが明暗を分けるだろう。

10月のMGCに向けて、女子はすでに22人が出場権を獲得。ロードレースの活性化を図る日本陸連ロードランニングコミッションの瀬古利彦リーダーは「30人ぐらいになってほしい」と期待を寄せた。今大会で3、4人の上積みがあれば、日本女子の底上げを示すことができる。(丸山和郎)

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