東京都の小池百合子知事が都議会の自民、公明両党と接近しつつある。来年度予算案発表直前のタイミングにもかかわらず、自公が要望した私立中学校の授業料助成費を予算案に追加計上する異例の対応を見せた。今春は統一地方選を控える。都政関係者からは「自公の実績作りに協力することで恩を売り、自身の国政復帰に向けて何らかの支援を引き出す狙いがあるのか」との声も聞かれる。
存在感アップ図る
「子供を育てるうえで教育費は、非常に大きな負担。予算案の発表まで残り数日しかないが、急ぎ検討する」。小池氏は予算案発表を8日後に控えた19日、私立中に通う子供を抱える世帯年収910万円未満の保護者に、年10万円の助成を求めた自公の要望に前向きに応じる姿勢を示した。