黒人男性暴行死で映像公開 米南部、遺族は自制要請

27日、米ニューヨークで、抗議デモに参加する人々(ロイター=共同)
27日、米ニューヨークで、抗議デモに参加する人々(ロイター=共同)

米南部テネシー州メンフィスで黒人男性に暴行を加えて死亡させたとして殺人罪などで黒人警察官5人=免職=が起訴された事件で、捜査当局は27日、当時の映像を公開する。警察に抗議するデモなどが活発化する可能性があり、遺族は自制を求め、平和的にデモを行うよう呼びかけた。

被害者のタイリー・ニコルズさん(29)は7日、交通違反の取り締まりの際に殴られたり蹴られたりし、3日後に死亡した。警察は事件を調査し、過剰な実力行使があったとして20日に5人を免職とした。州の大陪審が26日に起訴した。

遺族の弁護士はニコルズさんが3分以上にわたり暴行を受けたとしている。ニコルズさんの母親は27日、映像公開前に「恐ろしいビデオだと聞いた。子どもがいる人は見せないでほしい」と訴えた。義父は「騒動が起きてほしくない。家族も地域も平和的なデモを求めている」と語った。(共同)

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