もともとおなかが弱いため、長時間電車に乗る場合は必ず、車両にトイレがあるかどうかを確認している。通勤電車に利用するのも、可能な限りトイレ付きの車両だ。だからこそ、この度の「最強寒波」でJR在来線が最長10時間近く立ち往生したとのニュースにはぞっとした
▶立ち往生が発生したのは24日午後7時過ぎから。帰宅ラッシュの車内は満員だったといい、仕事や学校を終えて空腹と疲労を抱えた乗客の皆さんは、どれほどつらかっただろうか。7千人が長時間車内に閉じ込められた中で救急搬送が16人で済んだのは、不幸中の幸いである
▶運転再開を優先させた結果、乗客の避難誘導が遅れた今回のJR西の運行トラブルは、二度とあってはならない。ただ、万が一に備えて鉄道事業者にはぜひとも、トイレ付き車両の整備を進めていただきたい。大げさに聞こえるかもしれないが、乗客の安全と安心に必要不可欠な設備の一つだと思うのである。