米ブルームバーグ通信は27日、ウクライナに侵攻するロシアが2月か3月にも新たな攻勢をかける可能性があるとの見方を伝えた。露大統領府に近い関係筋の話としている。欧米が供与を発表した戦車がウクライナに到着する前に始まる恐れがある。ウクライナ側からも同時期にロシアの攻撃が激化するとの観測が出ていた。
ウクライナ東部ドネツク州などで激しい戦闘が続き、戦況は膠着(こうちゃく)状態にある。ロシアはウクライナの戦力拡大前に打開を図りたい考えだ。
ロイター通信によると、フランス駐在のウクライナ大使は供与が決まった戦車は計321両に上ったとフランスのテレビで明らかにした。ウクライナのゼレンスキー大統領は27日までの英スカイニューズ・テレビのインタビューで、ウクライナは300~500両の戦車を必要としていると述べ、さらなる軍事支援を訴えた。(共同)