沢村が3年ぶりにロッテ復帰 「腕を振ろうと決意」

レッドソックスの沢村=2022年8月、米メリーランド州(AP)
レッドソックスの沢村=2022年8月、米メリーランド州(AP)

ロッテは28日、米大リーグ、レッドソックスを自由契約となった沢村拓一投手(34)の獲得を発表した。ZOZOマリンスタジアムで記者会見した沢村は「ロッテのために腕を振ろうと決意して今、ここにいる。日本一熱いファンの前で投げられることにとても興奮している」と3年ぶりの古巣復帰で恩返しを誓った。複数年契約で、背番号は「54」。

ロッテへの復帰を決めた理由について「米国に行く際に快く送り出してくれた義理を守るのもそうだし(ロッテ在籍時に投手コーチだった)吉井監督の就任も自分の中で大きかった」と語った。チームは1974年以来、勝率1位でのリーグ優勝がない。「勝てていない状況を打破するためには、選手一人ひとりがピントをしっかり合わせた状態で戦っていく。先頭に立って、引っ張っていけるような存在になりたい」と決意を口にした。

救援での起用を明かした吉井監督は「剛速球とフォークボールで三振が取れるのはすごく良い。四球を出してドキドキさせるのも」と冗談を交えながら評価。「沢村からしたら迷惑な話かもしれないが、メジャーでの経験を若い選手に話してもらって、面倒もしっかり見てほしい」と若手への指導も期待した。

沢村は栃木・佐野日大高から中大を経て2011年にドラフト1位で巨人に入団。20年9月にロッテへトレードで移籍し、同年オフに海外フリーエージェント(FA)権を行使し、レッドソックスへ移籍した。メジャー2年目の昨季は49試合に登板し、1勝1敗、防御率3・73で、8月にメジャー出場の前提となる40人枠から外れた。メジャー通算は2年間で104試合に登板し、6勝2敗、防御率3・39。

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