マニラの入管施設…賄賂横行、スマホ入手も 漫画村元運営者が証言

フィリピンの首都マニラの入管施設内部=2019年(星野路実氏提供、画像の一部を加工しています)
フィリピンの首都マニラの入管施設内部=2019年(星野路実氏提供、画像の一部を加工しています)

人気漫画をインターネット上に無断公開した海賊版サイト「漫画村」(閉鎖)の元運営者、星野路実氏(31)は各地で相次ぐ広域強盗事件で、指示役の疑いがある「ルフィ」と名乗る人物が拘束されているフィリピン首都マニラの入管施設について「賄賂が横行しており、職員に金さえ払えば何でも手に入る」と証言。28日、取材に答えた。

星野氏は漫画村を巡る著作権法違反事件で逮捕前にフィリピンで拘束され、19年7月から3カ月間、マニラの収容施設で過ごしており、「スマートフォンを入手し、(匿名性の高い通信アプリ)テレグラムでのやりとりも当たり前のように行われていた」と語った。

星野氏によると、自身も職員に金を払ってスマホを入手し、テレグラムで日本の家族や弁護士と連絡。職員に支払う金額は市価の2倍が相場とされ、2万円相当のスマホを4万円で手に入れたという。職員から「1千万円の賄賂を支払えば施設から出す」と打診されたが断ったという。

「ルフィ」マニラで拘束中 強盗指示役、入管施設

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