西村康稔経済産業相は27日の閣議後記者会見で、東京電力の柏崎刈羽原発(新潟県)の再稼働について「原子力規制委員会による追加検査中で、時期を見通せる状況ではない」と述べた。東電が申請した電気料金の平均約3割の値上げは、柏崎刈羽原発7号機を10月に再稼働させることなどを前提としている。
柏崎刈羽原発を巡ってはテロ対策不備などの不祥事が相次いだ。西村氏は「地域からの信頼回復に向けて、緊張感を持ってしっかりと対応するよう東電に繰り返し申し上げている」と説明した。
東電のほか、26日に申請した北海道電力の値上げ審査は2月以降に開始する。燃料費の見込みや経営効率化の計画を調べて、値上げ幅が妥当かどうかを精査する。