埼玉県は27日、国の特別史跡に指定されている埼玉古墳群(同県行田市)の二子山古墳で地面が掘り返される被害が2件あったと発表した。26日に博物館の学芸員が発見。県警に被害届を出す方針で、文化庁と復旧を協議する。
県によると、二子山古墳は古墳群最大の前方後円墳。普段は保護のため立ち入り禁止となっている。後円部頂上の中央が円形(直径約90センチ、深さ約2・5メートル)に、その近くでは長方形(縦約1・2メートル、横約60センチ、深さ約1・9メートル)に掘られていた。
「埼玉県立さきたま史跡の博物館」の学芸員が古墳の状態を確認した際、被害に気付いた。昨年3月の時点では異常がなかったという。