木原誠二官房副長官は27日の記者会見で、約14年ぶりのトップ交代により会長就任が決まったトヨタ自動車の豊田章男社長に関し「引き続き自動車産業、さらには日本経済全体の将来に向けた議論をリードしていただきたい」と述べ、経済界の牽引(けんいん)役としての活躍に期待を示した。豊田氏は将来の経団連会長就任が取り沙汰されている。
木原氏は、経団連が発足させたモビリティー(乗り物)産業に関する委員会などを引き合いに「未来に向けた官民の議論も豊田氏のリーダーシップでキックオフしたところだ」と指摘。「賃上げについての積極的な取り組みを含め、業界全体のかじ取りも担ってきた」と功績を評価した。