世界初「水空合体ドローン」 漁業に活用、実証実験

海面に着水する「水空合体ドローン」=27日午後、兵庫県姫路市の坊勢島沖
海面に着水する「水空合体ドローン」=27日午後、兵庫県姫路市の坊勢島沖

兵庫県などは27日、空中と水中用の二つの機体を組み合わせ、飛行と潜水、水中撮影を可能にした「水空合体ドローン」の実証実験を、瀬戸内海の坊勢島(同県姫路市)で実施した。県などは水空両用は世界初と説明している。海で養殖中の魚や漁網の効率的な点検など漁業への活用を目指す。

水空合体ドローンはKDDIの子会社「KDDIスマートドローン」などが開発し、全長約1・6メートル、重さ約26キロ。空中ドローンの機体下部にカメラ付きの水中ドローンを収めた構造になっている。

養殖いけすを目指して飛行する「水空合体ドローン」=27日午後、兵庫県姫路市の坊勢島沖
養殖いけすを目指して飛行する「水空合体ドローン」=27日午後、兵庫県姫路市の坊勢島沖

この日の実験では、島の港から近海のいけすまで約2キロを遠隔操作で飛行させ着水。水中ドローンを切り離して海中を撮影し、養殖中の魚や漁網の映像をリアルタイムで船上の端末に送信した。

「水空合体ドローン」を点検する関係者=27日午後、兵庫県姫路市の坊勢島沖
「水空合体ドローン」を点検する関係者=27日午後、兵庫県姫路市の坊勢島沖


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