岸田首相長男の秘書官「不適切な行動ない」 週刊誌報道に木原副長官

首相秘書官の岸田翔太郎氏(右)=矢島康弘撮影
首相秘書官の岸田翔太郎氏(右)=矢島康弘撮影

木原誠二官房副長官は27日午前の記者会見で、岸田文雄首相の長男で首相秘書官を務める翔太郎氏が、今月の首相の欧米5カ国歴訪中に、公用車で観光したとする一部報道に対し「秘書官としての公務以外、不適切な行動はなかった」と説明した。

26日発売の週刊新潮は、翔太郎氏が日本大使館の公用車を利用して、パリやロンドンの観光名所を訪れたり、百貨店で買い物したりしていたと報じた。

木原氏は、欧米歴訪中の翔太郎氏の行動について、現地の国際機関やシンクタンクなどへの訪問、意見交換のほか、対外発信に使用するため街の風景や観光名所の写真撮影、首相の土産購入をしたと説明した。「個人の観光動機による行動は一切なく、観光施設の中には入っていない。私用目的での買い物などもない」と述べた。

翔太郎氏を巡っては、磯崎仁彦官房副長官が26日の記者会見で、報道を受けて公用車の運用状況について調査する考えを示していた。官邸幹部は「私的な行動はまったくなかったと、現地にも裏をとっている。こちらが何も言わないとあまりにも(翔太郎氏が)かわいそうだ」と話した。

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