体操女子の2016年リオデジャネイロ五輪代表、宮川紗江(23)=サンミュージックプロダクション=に対する暴力指導で18年に登録抹消の厳罰を受けた速見佑斗コーチ(39)が、国内では珍しい女子限定の大会を4月に新設することが27日、関係者への取材で分かった。同選手や五輪銅メダリストの村上茉愛さん、寺本明日香さんらリオ五輪代表メンバーが大会アンバサダーを務める。
宮川の顔をたたく、髪を引っ張るといった行為を繰り返していた速見氏は、日本体操協会による処分が昨年3月に解け、コーチ活動に本格復帰後も同選手を指導している。「女子が輝く舞台を用意したい」と意気込みを語っていた。
大会名は「FUTURE STARS(フューチャー・スターズ)」で、群馬県の高崎アリーナで4月4、5日に開催する。ジュニア世代を中心に出場者を募り、有望選手の発掘や国内では男子に比べて盛り上がりを欠く女子の普及を目指す。