「USB事案よぎった」 公用スマホ紛失で虚偽説明の尼崎市職員を減給

尼崎市役所
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兵庫県尼崎市は27日、昨年12月に同僚らと飲食後に公用スマートフォンを紛失した際、飲酒したことを隠し、事実と異なる経緯を報告するなど虚偽の説明をしたとして、市武庫地域振興センター武庫地域課の男性職員を減給10分の1(1カ月)の懲戒処分にしたと発表した。

尼崎市では昨年6月、業務委託先の関連社員が飲酒後に全市民約46万人の個人情報が入ったUSBメモリーを一時紛失する問題が発覚。市によると、職員は「USB紛失事案が頭をよぎり、まずは自分で捜そうとして報告が遅れた」と話している。

職員は昨年12月1日に上司らと飲食して帰宅途中、市民の電話番号17件などが入った公用スマホや財布、免許証を紛失。捜したが見つからず、同5日に兵庫県警尼崎南署に紛失届を提出した。上司には同12日になって報告したが、紛失には同8日に気付き飲酒もしていないなどと虚偽説明をした。公用スマホはその後、自宅付近で見つかり、個人情報の流出はないとしている。

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