FBI、逆ハッキング奏功 170億円ランサム阻止

米ワシントンにあるFBI本部(ロイター)
米ワシントンにあるFBI本部(ロイター)

米連邦捜査局(FBI)は26日、「Hive(ハイブ)」と呼ばれる身代金要求型コンピューターウイルスのランサムウエアを扱うハッカー集団のネットワークを逆にハッキングし、犯行を未然に防いだと発表した。奏功しなければ計1億3000万ドル(約170億円)の被害が出た恐れがあったとしている。

ハイブは世界中の医療機関や金融機関などのコンピューターシステムに侵入して情報を盗み、復旧と引き換えに金銭を要求する手口を繰り返している。これまでに80カ国以上で1500以上の被害者・団体から1億ドル以上を脅し取ったとされ、対策が急務だった。

司法省によると、FBIは2022年7月にハイブのネットワークに侵入し、監視下に置いた。モナコ司法副長官は記者会見で「合法的なやり方で、ハッカーをハッキングした」と述べた。ドイツやオランダとも捜査協力したという。(共同)

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