卓球の全日本選手権第5日は27日、東京体育館で行われ、女子シングルスで2大会ぶりの頂点を狙う石川佳純(全農)は大逆転勝利で準々決勝に駒を進めた。「あきらめず粘って戦えた。今回は自分をほめていいんじゃないか」と目を輝かせた。
6回戦の相手は前回も8強を懸けて戦い、敗れた加藤美優(吉祥寺ク)。1-3で迎えた第5ゲーム、マッチポイントを握られるピンチも「作戦より気持ちが大事。自分を信じ、勇気を持って振り切っていこう」と力強くフォアハンドを振り抜き、ジュースに持ち込んで制した。
続く2ゲームも続けて奪い、見事に雪辱。来月で30歳になる実力者は「土曜に残れたので、全力で戦って日曜の舞台に立ちたい」と最終日を見据えた。