ロシアのペスコフ大統領報道官は26日、ウクライナのゼレンスキー大統領はプーチン大統領にとって対話の相手ではなくなっていると述べ、両首脳の会談はあり得ないとの見方を示した。タス通信が伝えた。ロシアは和平交渉再開をウクライナ側に呼びかけているが、ゼレンスキー氏を首脳会談の相手とする考えがないことを政権幹部が明言したのは初めてとみられる。
ゼレンスキー氏は同日放映の英スカイニューズ・テレビとのインタビューで、和平交渉のためのプーチン氏との会談には「興味がない」と述べていた。ペスコフ氏は記者団に、対ロ関係改善を掲げて当選したゼレンスキー氏は公約を果たさず、東部ドンバス地域の紛争解決を図った国際協定「ミンスク合意」も履行せずに軍事行動を準備していたと主張。「だいぶ以前から、プーチン氏の対話の相手になる可能性はなくなっていた」と指摘した。(共同)