歯の矯正治療めぐり153人集団提訴 「宣伝すれば報酬」モニター契約するも支払われず

東京地裁
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マウスピースを使った歯の矯正治療をモニターとして宣伝すれば、治療費と同額の報酬を支払う契約を結んだのに、実際は支払われなくなったとして153人が26日、東京都練馬区の医療法人社団や代表理事、東京都中央区の会社などに計約1億9700万円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こした。

原告側代理人の加藤博太郎弁護士によると、医療法人社団は歯科医院を都内2カ所と京都、福岡の両市に展開、1400人以上が勧誘された。治療を放棄され健康被害が出た人もいるとして告訴も検討している。

訴状によると153人は治療費など計154万~187万円を一括で支払えば、毎月一定額をモニターの報酬として得られ、実質的な負担がないとする契約を結んだ。報酬の一部は支払われたが昨年3月以降は停止。ローン返済が残った人もいた。

訴えられた東京都中央区の会社の代理人弁護士は「当社が関与、関知しているモニター契約については責任を持って支払いをしていく」とコメントした。

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