山形新幹線新型車両「E8系」ついに始動-。JR東日本東北本部は26日、山形新幹線の新型車両「E8系」が2024年春の営業運転に向けて試運転を始めることを発表した。また、山形新幹線の魅力向上を目的に、現在運行しているE3系「つばさ」の1編成に懐かしのシルバーカラーを復刻するという。
新型車両E8系のコンセプトは「豊かな風土と心を編む電車」。山形の風土と乗客の心を結びつけるデザインで、先頭は秋田新幹線(E6系)と同様の「アローライン」。塗装は、車体上部に「おしどりパープル」、車体は「蔵王ビアンコ」、帯に「紅花イエロー」を採用している。
所要時間を短縮するため、営業最高速度をE3系の時速275キロから時速300キロに引き上げ、E5系との連結運転を行う。積雪寒冷地の走行を考慮し、車両に雪が付きにくくするため、台車部にはヒーターを設置している。
乗客の多様なニーズに対応するため、全席にコンセント、全号車に大型荷物置き場を設置し、車いすスペースも増設した。
E8系は来月末から約1年間、東北新幹線と山形新幹線で試運転を始めるため、実際に遭遇する可能性も。実際の営業運転は来年春ごろになるという。
一方、山形新幹線のプロモーションを兼ねて、現在運行しているE3系の1編成をシルバーカラーで運転する。約6年半ぶりに復刻する「シルバーE3系」は、デビュー当時の雰囲気を楽しむことができる。2月11日午前10時40分からJR山形駅で出発セレモニーが行われる。