「ドリームチーム」「中堅に本職いない」 侍ジャパン30選手決定、SNSは期待と不安交錯

会見で発表されたメンバー一覧。左下はWBC侍ジャパンの栗山英樹監督=東京・大手町のよみうり大手町ホール(撮影・佐藤徳昭)
会見で発表されたメンバー一覧。左下はWBC侍ジャパンの栗山英樹監督=東京・大手町のよみうり大手町ホール(撮影・佐藤徳昭)

3月に開かれる野球の国・地域別対抗戦、第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場する野球日本代表「侍ジャパン」のメンバー全30選手が26日出そろった。会員制交流サイト(SNS)では「新しい風も感じるし、ワクワクするドリームチーム」といった期待の声が寄せられた一方、「センター(中堅)で本職の選手がいないのが不安」といった声も上がった。

26日の追加発表では、岡本和真(巨人)、山川穂高(西武)、山田哲人(ヤクルト)ら18人が選ばれた。米大リーグからは日系選手として初出場となるラーズ・ヌートバー(カージナルス)や、今季から大リーグに挑戦する吉田正尚(レッドソックス)を選出。ポジション別の内訳は投手15人、捕手3人、内野7人、外野5人だった。

一方、前回のWBCに出場し、2021年東京五輪で金メダルを獲得した日本代表で主力だった坂本勇人(巨人)に加え、強打者の柳田悠岐(ソフトバンク)も今回のメンバーからは外れた。また、投手としてWBC出場を2度経験している田中将大(楽天)も選ばれなかった。

ツイッターでは「出場できない選手が出てくるのではないかと思えるくらい、実に楽しみなメンバー」「総合的にみても過去最強なのでは」といった期待の声があがる一方、「遊撃は中野拓夢(阪神)と源田壮亮(西武)しかいない」「(山川らと)ポジションが被る岡本を外して、(センターが本職の)塩見泰隆(ヤクルト)か近本光司(阪神)を入れるべきだった」といった声も上がった。

プロ野球や高校野球を取材しているスポーツライターの氏原英明さんは、今回のメンバーについて「実力のそろったメンバーが集まったが、投手では先発タイプが多い印象。WBCは球数制限があるため、イニング途中から登板することも多いが、そのような経験のあるリリーバー(中継ぎ)が少ない点も気になる」と指摘した上で、「大会本番に向け、先発ローテーションをどのように組んでいくのか注目したい」と話した。(浅野英介)

<速報>WBCの野球日本代表「侍ジャパン」メンバー全30選手を正式発表


ミドルネームは「タツジ」 侍ジャパンの〝秘密兵器〟ラース・ヌートバーの実力と素顔

会員限定記事会員サービス詳細