ロシア軍が昨年11月まで占領していたウクライナ南部ヘルソン州の州都ヘルソンで、ウクライナ正教会の神父が取材に応じ、「侵攻を受け国民と教会の連帯は強固になった」と語った。一方、ウクライナ正教会と対立するロシア正教会の権威に従う聖職者たちがロシアに脱出したと指摘。南部でロシア正教会の影響力を排除する動きが進んでいる実情を伺わせている。
露軍のスパイや協力者をあぶり出し
取材に応じたのはイアン神父(61)。ウクライナ正教会はソ連崩壊後、露正教会の権威に従う「モスクワ系」と、それに反発する「キーウ(キエフ)系」などに分裂した。