「きちんと打ち上げられた」H2A打ち上げ成功、三菱重工

政府の情報収集衛星を載せ、打ち上げられるH2Aロケット46号機=26日午前10時50分、鹿児島県の種子島宇宙センター
政府の情報収集衛星を載せ、打ち上げられるH2Aロケット46号機=26日午前10時50分、鹿児島県の種子島宇宙センター

政府の情報収集衛星レーダ7号機を搭載して26日に発射され、打ち上げが成功したH2Aロケット46号機。令和3年12月の45号機以来13カ月ぶりの打ち上げで、記者会見した三菱重工の阿部直彦防衛・宇宙セグメント長は「大きな問題なく、無事打ち上げられ喜んでいる」などと語った。

46号機は同日午前10時50分過ぎ、種子島宇宙センター(鹿児島県)から発射。約20分後、レーダ7号機はロケットから分離され、予定の軌道に入り、打ち上げは成功した。

昨年10月にイプシロン6号機の打ち上げに失敗。国内では、それ以来の打ち上げになると同時に、2月12日に次期大型ロケットH3初号機発射が控える中での打ち上げとなった。今回の成功について、阿部氏は「H3の前にH2Aをキチンと打ち上げられた。H3に向けてスタッフ一同、全力を尽くしたい」と話した。

政府は今後、令和10年度をめどに情報収集衛星を10機態勢にする計画だ。記者会見で、内閣官房の内閣情報調査室内閣衛星情報センターの納冨中所長は「レーダ7号機は、わが国を取り巻く安全保障がますます厳しくなる中、新たな能力を持った衛星。わが国の情報収集能力を向上、強化することに貢献できる」と話した。

また、今回の打ち上げ成功について、岸田文雄首相は「政府としては、レーダー7号機を含む情報収集衛星を最大限活用し、今後ともわが国の安全保障および危機管理に万全を期す」などとコメントした

H2A46号機、打ち上げ成功


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