最速関取昇進の落合「いつか横綱になる夢を」

新十両昇進を決め、記者会見する落合(左)と師匠の宮城野親方=25日、東京都墨田区の宮城野部屋(日本相撲協会提供)
新十両昇進を決め、記者会見する落合(左)と師匠の宮城野親方=25日、東京都墨田区の宮城野部屋(日本相撲協会提供)

日本相撲協会は25日、東京・両国国技館で大相撲春場所(3月12日初日、エディオンアリーナ大阪)の番付編成会議を開き、幕下15枚目格付け出しの初場所で7戦全勝優勝した落合(19)=本名・落合哲也、鳥取県出身、宮城野部屋=の新十両昇進を決めた。

昭和以降、所要2場所で関取になった力士はいるが、1場所となると初めての快挙である。晴れて新十両を決めた落合は東京都墨田区の宮城野部屋からオンラインで会見し、「すごくうれしい。もっと頑張らないといけないという身の引き締まる思いになった」と、やや緊張した面持ちで語った。

名門・鳥取城北高で2度、高校横綱に輝いた逸材だ。肩のけがを治すため、卒業後すぐ角界入りせず、母校で稽古しながら全日本実業団選手権を制覇。幕下15枚目格付け出し資格を得て初場所に臨み、7戦全勝優勝で一気に昇進した。

会見に同席した師匠の宮城野親方(元横綱白鵬)にとっては部屋を継承してから初の関取誕生。28日に断髪式を控え、髷のあるうちに会見をしたかったそうで、「これ以上のプレゼントはない。宮城野部屋で新しい記録を作ったことはうれしい」と素直に喜びを口にした。落合の相撲については「組んで良し、離れて良し」と評価したうえで、「左四つの型に入ったとき、会場から拍手が湧くような関取になってほしい」と、さらに四つ相撲を磨くことを求めた。

スピード出世はどこまで続くか。まだ髷が結えない短髪の19歳は「精神的、肉体的に全てを強くしないと戦っていけない。師匠のようにスピードも、力も、柔軟性もある力士を目指している」という。会見の最後には師匠に促され、「幕内で優勝して師匠を泣かせたい。相撲を始めたころから横綱になる夢を持ってきた。いつか夢をかなえたい」と力強く意気込みを示した。(宝田将志)

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