ドイツ、戦車「レオパルト2」をウクライナに供与へ 独誌が報道

ドイツの主力戦車レオパルト2=2019年5月、ドイツ北西部ミュンスター(ロイター)
ドイツの主力戦車レオパルト2=2019年5月、ドイツ北西部ミュンスター(ロイター)

【パリ=三井美奈】ドイツ誌シュピーゲル(電子版)は24日、ドイツ政府が主力戦車レオパルト2をウクライナに供与することを決めたと報じた。1個中隊相当の規模(通常は14両)だとしている。ポーランドなどレオパルト2を保有する国がウクライナに供与を希望した場合、移転承認を出す構えだという。

米紙ウォールストリート・ジャーナルは、米国が主力戦車エイブラムスの供与に傾いていると報じており、米独間で調整が行われた可能性がある。シュピーゲル誌によると、ドイツはまず連邦軍が保有するレオパルト2を提供し、中長期的には国内の製造元から追加で送れるようにする。ドイツ公共放送ARDは、政府は25日に決定を発表すると報じた。ショルツ独首相はこれまで、「わが国は単独で決めない。同盟国と連携する」と述べ、戦車供与については米国と歩調を合わせる姿勢を示してきた。

レオパルト2は、欧州10カ国以上が、計約2000台を保有。ドイツが供与を決め、他国の移転も認めれば、ウクライナへの大量の提供が可能になる。ポーランド政府は24日、自国が保有するレオパルト2の供与を承認するようドイツに正式に求めたと発表し、ドイツに決断を促していた。ポーランドは14台を供与する構え。

レオパルト2については、フィンランドも意欲を示している。戦車移転には、製造国の承認が必要になるため、ドイツは国内外の圧力にさらされていた。ウクライナ軍はロシアが近く大攻勢をかけるとの見方を示し、ドイツに供与を急ぐよう強く求めていた。

ウクライナのイェルマーク大統領府長官は24日、交流サイト(SNS)で「数百両の戦車。世界最良の戦車。これが民主主義の独裁に対する真の一撃となる」と発信した。英国際戦略研究所(IISS)は、レオパルト2が戦況に大きな効果をもたらすには、約100両必要だという分析を示している。

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