イスラエルのネタニヤフ首相は24日、ヨルダンの首都アンマンを訪問しアブドラ国王と会談した。イスラエルメディアによると、ネタニヤフ氏はエルサレムにあるイスラム教とユダヤ教双方の聖地「神殿の丘」について「現状維持」を約束した。
昨年末に発足したネタニヤフ新政権の極右閣僚が今月、神殿の丘を訪問し、アラブ諸国に反発が広がっていた。ヨルダン王室によると、アブドラ氏はネタニヤフ氏に「歴史的、法的な現状を尊重し、侵害してはならない」と求めた。
ロイター通信は、アブドラ氏が月内にも訪米し、米政府高官とエルサレムの問題について協議する見通しだと伝えた。
神殿の丘がある東エルサレムは1967年の第3次中東戦争でイスラエルに占領された。それまで統治していたヨルダン政府との取り決めで、ユダヤ教徒は神殿の丘への訪問は許されるが、礼拝は認められていない。(共同)