令和5年成長への展望

三井物産社長・堀健一さん(61) 異業種の接点に好機、社内変革生む

インタビューに応じる三井物産の堀健一社長=東京都千代田区(岩崎叶汰撮影)
インタビューに応じる三井物産の堀健一社長=東京都千代田区(岩崎叶汰撮影)

--世界景気をどうみているか

「さまざまな問題があり、警戒している。米国はインフレ、高金利がどうなるかだが、自動車などのモビリティー、素材、エネルギー、ヘルスケアを含むサービス業は堅調で攻める分野だ。中国はコロナ問題が見えないが、モニターしていく」

--今年の抱負は

「4月に始まる新中期経営計画を作り上げ、それを羅針盤にし、為替などの変動要因を除いた実力値を上げる。不確実性が高まっているが、弊社が根を張るいろいろな産業の『業際』には新たな展開のアイデアやソリューションがある。部門を超えたチームをつくって業際に対応しており、今年は社内でイノベーションを起こす。今あるものを組み合わせることでもイノベーションになっていくので、徹底的に進める」

--成長を期待している分野は

「ウェルビーイング(心身の健康や幸福)だ。健康につながる事業を強くする。シンガポール、マレーシアなどで1万5000床、80病院を運営し、先進の遠隔医療や医療データの高度分析も手掛けている。また、飼料、畜産、魚の養殖、動物薬など農業や食料関連は今後も伸びる。自然資本を大事にした持続可能な農業を常に意識し、質の良いものを家庭に届けるという発想で取り組む」

--今後、総合商社に求められるものは

「コロナを機に、柔軟性があって、いざというときにバックアップできるサプライチェーン(供給網)が求められている。商品を安定的に供給できるよう会社の総合力を駆使する」(遠藤一夫)

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