日本列島は25日、この冬一番の強い寒気が流れ込み、各地で記録的な寒さとなり、北日本から西日本の日本海側で大雪となった。太平洋側の平地でも降雪の恐れがあり、気象庁は路面凍結による交通障害や暴風雪、高波に警戒を呼びかけた。鉄道各社が運転を見合わせ、通勤、通学の足に大きく影響した。
気象庁によると、26日にかけて強い冬型の気圧配置が続き、東日本から西日本では大気の状態が非常に不安定となる。全国的に強い風が吹き、海は大しけとなる見込み。
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北海道陸別町で氷点下24度となり、記念写真に納まる大学生。「肌が痛い」と笑顔だった=25日午前6時59分
全国的に記録的な低温となり、熊本県甲佐町で氷点下9・0度、愛知県常滑市で同3・4度、新潟市東区で同5・6度を観測し、いずれも観測史上1位の最低気温となった。東京都心や大阪市、名古屋市でも氷点下だった。
降雪量は中国の日本海側や山間部で目立った。岡山県真庭市では、午前8時までの24時間で93センチの降雪を記録、昨冬までの最大記録を上回った。
近畿のJR複数立ち往生
大雪の影響で近畿では24日夜から滋賀県内や京都府内のJR線で複数の列車が立ち往生し、多くの乗客が車内で夜を明かした。混雑した車内に長時間閉じ込められ、体調不良を訴えて救急搬送された乗客もいた。人々はぐったりした様子で運転再開を待った。