ぷにぷに、ザクザク、もちもち…コンビニを舞台に食感で競う「スイーツ冬の陣」

ファミリーマートが発売した「雪見だいふくみたいなパン」(同社提供)
ファミリーマートが発売した「雪見だいふくみたいなパン」(同社提供)

コンビニエンスストアを舞台に今冬、食感の楽しさを追求したパンや菓子の新商品の投入が相次いでいる。ファミリーマートは24日、ロッテの人気アイス「雪見だいふく」とコラボレーションしたクリームパン「雪見だいふくみたいなパン」の第2弾を発売した。令和3年に発売した第1弾よりも、ぷにぷにとした食感を高めて〝本家〟のファンの需要を取り込みたい考えだ。明治はキャンディー素材を噛むときのザクザク食感を、森永製菓はクレープのもちもち食感が楽しめるコンビニ限定のアイスを投入。コンビニではケーキやプリンなどデザートの人気が高まっており、本格志向の商品で商機を狙う。おいしさだけでなく、心地よい食感で競う「冬の陣」が繰り広げられている。

生地の配合改良で「雪見だいふく」に迫る

ロッテの「雪見だいふく」(ファミリーマート提供)
ロッテの「雪見だいふく」(ファミリーマート提供)

「雪見だいふくみたいなパン」は、バニラアイスをふっくらとして柔らかな餅で包んだロッテの人気アイス「雪見だいふく」発売とファミマ設立40周年を記念し、令和3年9月に第1弾が発売された。

第2弾は、ぷにぷにとした食感を高めるため生地の配合を改良した。バニラ風味ホイップクリームと、餅米粉に水あめなどを加えて練り上げた和菓子の材料「求肥(ぎゅうひ)」の割合を見直し、求肥を第1弾の2倍に増量した。

ファミリーマートが発売した「雪見だいふくみたいなパン」(同社提供)
ファミリーマートが発売した「雪見だいふくみたいなパン」(同社提供)

第1弾はクリームと求肥をパンで挟んでいたが、具をパンで包み込む仕様に変更。より「本家」の形に近づけた。沖縄県を除く約1万6200店舗で販売し、価格は150円だ。

商品開発に協力したロッテの担当者は「何度も試行錯誤を重ね、『雪見だいふく』ならではの食感と味わいを再現した」と語る。

まずは〝本家〟とセットで楽しんでもらおうと、今月30日まで「雪見だいふく」の購入者に「雪見だいふくみたいなパン」の無料引換券をレシートに印字して発券。翌31日から2月6日まで引き換えられる。

カスタードプリン、ティラミスの味を再現

明治は今月30日にコンビニ限定でカップアイス「ザクポップ カスタードプリン味」(181円)を発売する。

明治の「ザクポップ カスタードプリン味」(同社提供)
明治の「ザクポップ カスタードプリン味」(同社提供)

卵黄を使ったなめらかでコクのある味わいのカスタードアイスに、ほろ苦いカラメル味のキャンディー素材をミックス。カスタードプリンのような味わいで、噛んだときのザクザクとした食感がやみつきになる。

広報担当は「冬は濃厚な味が求められる」と説明。明治は「果汁グミ」「コーラアップ」といったグミの噛み応えを6段階に分けたチャートを作成するなど菓子の食感にこだわる。「最近は硬くて噛み応えがある菓子の人気が高い傾向がある」(広報担当)といい、消費者の嗜好トレンドに応える狙いがある。

森永製菓も23日、クレープアイス「ザ・クレープ ティラミス味」(194円)をコンビニ限定で発売した。風味豊かなコーヒーチョコとチーズアイスを、もちもちクレープで包んだ大人向けのアイスだ。

森永製菓の「ザ・クレープ ティラミス味」(同社提供)
森永製菓の「ザ・クレープ ティラミス味」(同社提供)

アイスはマスカルポーネチーズとクリームチーズを使用し、濃厚でいてフレッシュ。ティラミスのほろ苦い上質な味わいをイメージした品質に仕立てた。コンビニでデザートを購入する消費者の需要を取り込みたい考えで、ターゲットは20~40代の男女。隠し味に洋酒(アルコール分0・2%未満)も使用している。

森永製菓は「仕事や家事の合間の休憩に、ちょっとぜいたくなデザート感覚で楽しんでもらえる」とアピール。アイス市場の活性化を図りたい考えだ。(宇野貴文)


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