【ニューヨーク=平田雄介】南米ブラジルで、右派ボルソナロ前大統領の支持者らが議会や大統領府、最高裁判所を襲撃した事件から2週間余りが過ぎた。捜査の焦点は、昨年秋の大統領選で敗れたにもかかわらず、敗北を受け入れるよう支持者に求めなかったボルソナロ氏の責任を問えるかだ。2021年1月の米議会襲撃に酷似するこの事件はどう起きたのか。
事件は1月8日、ブラジルの首都ブラジリアで発生。暴徒化したボルソナロ氏の支持者らが窓ガラスを破って議会や大統領府に侵入し、内部を荒らした。暴徒が議会の議長席を占拠する様子は、米国のトランプ前大統領支持者による議会襲撃に酷似していた。
警察は数時間で制圧し、9日までに暴徒ら計約1500人を拘束した。