21、22日に実施した産経新聞社とFNN(フジニュースネットワーク)の合同世論調査で、岸田文雄首相の次の首相にふさわしい人はだれかを尋ねたところ、河野太郎デジタル相が19・7%でトップに立った。石破茂元自民党幹事長(15・1%)、小泉進次郎元環境相(10・9%)が続き、先の自民総裁選で河野氏陣営の中心となった「小石河連合」が他の現職閣僚や党幹部に大差をつけた。
4位以下は菅義偉前首相(8・7%)、高市早苗経済安全保障担当相(6・4%)、林芳正外相(1・4%)、茂木敏充自民幹事長(1・1%)、泉健太立憲民主党代表(1・1%)、野田聖子前少子化担当相(0・5%)。中でも高市、林、茂木の3氏は「ポスト岸田」をうかがう有力者だが、「小石河連合」に先行を許し、上位に食い込めずにいる。
また、自民支持層に限ってみると、河野氏(25・9%)への支持がより鮮明になり、小泉氏(13・7%)、菅氏(12・4%)、石破氏(11・0%)、高市氏(9・6%)と続く。一方、無党派層で最も支持を集めたのは石破氏(16・8%)で、野党の立民支持層でも石破氏が24・9%と最も多かった。
石破氏は首相待望論の強い代表格でもあるが、13日の日本外国特派員協会の記者会見では「支持してくれる人は野党の支持者や無党派層に多い」と語っている。
性別では男性の回答者は河野氏(25・2%)、石破氏(15・4%)、菅氏(10・4%)が多く、女性の回答者は石破氏(14・8%)、河野氏(14・5%)、小泉氏(11・6%)-の順となった。日本初の女性宰相の呼び声がある高市、野田両氏は女性回答者に限ってもそれぞれ4・3%、0・5%と振るわなかった。
年代別では、石破氏は18~29歳の層が最も低い5・6%だが、年齢層が上がるにつれて増え、70歳以上の層では20・7%とトップになる。小泉氏はその逆で18~29歳の層が18・0%と最も多く、年齢層が上がるにつれて減り、70歳以上では8・5%まで落ちる。河野氏は40代が最も多く27・3%が支持した。