空自機のアイヌ文様に抗議 市民団体、使用停止を要請

航空自衛隊第2航空団の練習機に塗装されたマーク(第2航空団提供)
航空自衛隊第2航空団の練習機に塗装されたマーク(第2航空団提供)

アイヌ民族や学者らでつくる市民団体「アイヌ政策検討市民会議」(札幌市)は19日までに、航空自衛隊第2航空団(千歳市)が多くのアイヌ民族の同意なく練習機にアイヌ文様をあしらったマークを使用しているとして抗議し、利用の差し止めを求める要請文を同団などに送付した。

要請文は16日付。アイヌ文様は日本が署名した「先住民族の権利に関する国連宣言」に規定された「伝統的知識」に該当し、当事者が管理・運用する権利を持つと指摘。だが「使用されていることを知らなかった」と話す人がおり、実質的な同意を欠いて「民族の自己決定の権利をないがしろにしている」と訴えた。

同団司令部広報室によると、マークにはヒグマや航空団を表現した羽根が描かれ、令和4年12月からT4練習機の垂直尾翼に塗装されている。事前に千歳アイヌ協会などにアイヌ文様に当たるかどうか問い合わせ、「特に意見はない」との回答が来たことから該当しないと判断したという。要請文については「中身を確認中」としている。

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