原発処理水放出「春から夏ごろ」 関係閣僚会議

東京電力福島第1原発の敷地内に並ぶ処理水の保管タンク=2022年8月
東京電力福島第1原発の敷地内に並ぶ処理水の保管タンク=2022年8月

東京電力福島第1原発から出る処理水について、政府は13日、海洋への放出開始を「今年春から夏ごろ」と見込むことを確認した。関係閣僚会議で放出に向けた行動計画を改定し、安全性確保や風評対策に引き続き取り組むとした。放出には漁業者らが反対している。

計画には、風評被害が起きた場合に東電が支払う賠償額の算定方法の具体化や、国内外への情報発信の拡充を盛り込んだ。放出前に国際原子力機関(IAEA)が公表する包括的な報告書を基に、安全性の検証を受けたことも周知する。政府は風評被害対策として300億円、海洋放出後の漁業継続支援に500億円の基金をそれぞれ設置。ただ、全国漁業協同組合連合会(全漁連)は一貫して放出に反対している。

関係閣僚会議後、東電の小早川智明社長は記者団に「まだ理解がしっかりと進んでいる状況にはない」との認識を示した。西村康稔経済産業相は記者会見で「(政府や東電の)取り組み内容を繰り返し説明したい」と述べた。

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