若き論客が弁論を競い合う「第39回土光杯全日本青年弁論大会」(主催・フジサンケイグループ、特別協賛・カートエンターテイメント)が7日、東京都内で開かれた。「激変する世界を生き抜く」をテーマに、ロシアによるウクライナ侵略などで不安定化する情勢の中で日本のあるべき姿について、10人の弁士が熱弁を振るった。
最優秀賞の土光杯は、国語教育の重要性を強調した会社員の小西沙紀さん(29)が受賞。「公の精神を養うのが母国語。子供が本を好きになり、母国語を学ぶ大切さに気付く国民を増やしたい」と述べた。
昭和を代表する財界人で、「メザシの土光さん」として語り継がれる辣腕(らつわん)経営者、土光敏夫氏の出身地、岡山県にちなんだ「特別賞岡山賞」は、先人が残した歴史を学び、固有の倫理観を持つことが主権国家として必要だと訴えた清林館高等学校の伊藤渚希(なつき)さん(18)が獲得した。
土光杯、岡山賞以外の入賞者は以下の通り。(敬称略)
【フジテレビ杯】横井健次郎(21)=大阪学院大学【ニッポン放送杯】蜂谷翔(21)=関西外国語大学【産経新聞社杯】マニング・ダニエル・キエロン(32)=自営業