米テスラ株急落 年初から7割下落 トヨタ3社分の時価総額吹き飛ぶ

9月に国内での販売が始まったミドルサイズSUVの「モデルY」
9月に国内での販売が始まったミドルサイズSUVの「モデルY」

米テスラの株価が急落している。12月27日(現地)の取引で11.4%急落。年初からは69.93%下落した。時価総額は、年初の1兆1366億ドル(約138兆6000億円)から3418億ドル(約45兆7000億円)に減少した。

時価総額の減少額は約8000億ドル(106兆2700億円)にのぼり、自動車メーカーとして時価総額第2位であるトヨタのおよそ3社分の時価総額が1年で減少したことになる。

年初約400ドルだったTesla株は、現在109.1ドルまで下落した
年初約400ドルだったテスラ株は、現在109.1ドルまで下落した

テスラの株価は2年ぶりの安値。CEOであるイーロン・マスク氏がTwitterの経営に時間を費やしていることや、同氏が「売却を予定していない」と言いながら、4月、8月、11月、12月とテスラ株を売却していることなどが、投資家の懸念を呼んでいる。

直近では、中国工場での生産一時停止が検討されているという報道があり、需要減速が懸念されている。また、米国では主力の「モデル3」と「モデルY」において7500ドル(約99万円)の値引きを提供していることも、業績不調を裏付ける。

(ITmedia NEWS)

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