日本の伝統芸能の精鋭らが集結し、古事記の世界を描く詩楽劇「八雲立つ」(尾上菊之丞構成・演出・出演)が30日から、東京国際フォーラムで上演される。歌舞伎俳優の尾上右近、元宝塚歌劇団雪組トップスターの水夏希らが出演し、石見神楽(MASUDAカグラボ)の大蛇の舞が披露されるなど、年末年始にふさわしい、華やかな舞台になりそうだ。戸部和久脚本。
日本神話の神で、国づくりに大きな役割を果たしたスサノオ(右近)の成長物語を軸に、イワナガヒメ(水)との交わりを描く。2人の歌の掛け合いや、イワナガヒメが大蛇となって見せる舞などが見どころ。水は宝塚在団中、「スサノオ」という作品で八岐大蛇(やまたのおろち)役を演じており、「日本の神話の話ではありますが、アルゼンチンタンゴが融合します」と話しており、今回は〝大蛇のタンゴ〟で新境地を見せる。
さらにバイオリニストの川井郁子に、吉井盛悟の和楽器が加わる。1月1日まで。0570・00・3337(サンライズプロモーション東京)。