汚職の再発防止へ選考委設置など5本柱 東京都がガイドライン公表

東京都庁=東京都新宿区(福島範和撮影)
東京都庁=東京都新宿区(福島範和撮影)

東京五輪・パラリンピック大会を巡る汚職事件を受け、東京都は26日、有識者会議を開き、汚職の再発防止のため、今後行われる国際的なスポーツ大会などでは、運営組織の役員を選ぶ際に選考委員会を設置することなどを求める5本柱のガイドラインを公表した。

大会運営組織に求めるのは、役員の適切な選任▽コンプライアンス(法令順守)の確保▽内部統制・外部チェック▽利益相反の管理▽情報公開-の5項目。

役員の選任については、「理事などが権限を適切に行使できるように体制整備を行うことが重要」とし、選考委員会を設置した上で選任方法を策定することを求める。また、役員の行動規範を定めたり、就任時に誓約を求めたりすることなどを盛り込んだ。

このほか、コンプライアンス確保のため、通報しやすい窓口の設置や、役員・職員教育の定期的な実施を勧める。

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