先の大戦は昭和20年8月15日の昭和天皇の玉音放送で戦闘を停止しましたが、ソ連軍は3日後の18日、日本の領土である千島列島の最北端、占守(しゅむしゅ)島に侵攻。武装解除の準備を始めていた現地の日本軍は自衛の戦いに立ち上がりました。
ソ連軍は千島列島を一気に南下して北海道の北東半分を占領しようとたくらんでいましたが、陸軍戦車第11連隊長の池田末男大佐らの奮戦で時間を稼ぎ、北海道侵攻を阻止しました。
また、日本軍は迅速な判断で、占守島で働いていた日魯漁業(現・マルハニチロ)の女子工員約400人を避難させ、ソ連兵の魔の手から守ったのです。