朝、新聞を見ると「首都圏で暴雪」と大きな見出しが出ている。はて? 前夜は忘年会で夜遅く帰宅したがそんな雰囲気ではなかったのに。最高で10センチほど積もったというが、ソウル中心街では5センチ前後ではなかったか。雪がたくさん降ると日本では「大雪」とか「豪雪」というのに対し韓国ではもっぱら 「暴雪(ポクソル)」だ。
積雪10センチで「暴雪」とはいささかオーバーな感じで苦笑するが、韓国の冬は気温は低くても雪はあまり降らないので、降ったとなると大げさな表現になるのだろうか。ただ、似たような表現で夏の猛暑、酷暑を韓国で「暴炎(ポギョム)」というのはより実感的でいい。したがって日本でも何メートルも積もる豪雪などは「暴雪」と名付けた方がいいかも。
ソウルでは積雪はたいしたことはないが、気温が低いので翌朝は道路がガチガチに凍る。これが難儀で、あちこちでスッテンコロリやっている。バスやタクシーなど車を降りた瞬間も危ない。骨折者が続出だ。対策はヒザを曲げてそろそろ歩くことと、両手はポケットから出しておくこと。
韓国はマンションを含め床暖房なので室内は常時暖かい。そこで在韓日本人たちは「冬は韓国の方がすごしやすいね」とよくいうのだが、外のスッテンコロリは要注意だ。(黒田勝弘)