公演中止に南果歩さん「本当に残念」 劇作家へのセクハラ告発

女優の南果歩さん(飯田英男撮影)
女優の南果歩さん(飯田英男撮影)

東京電力福島第1原発事故が題材の作品で知られ、岸田国士戯曲賞などを受賞した劇作家、谷賢一さん(40)のセクハラを告発するインターネット投稿で、新作公演が初日前夜の15日に中止となり、出演予定者に衝撃が広がった。俳優、南果歩さんは16日、ツイッターで「福島で生み出す演劇に意義を感じていた。本当に残念でならない」と心情を語った。

中止になったのは、原発事故で放置された自宅を壊すか残すか決断を迫られた家族の物語などを朗読劇、演劇の二部構成で上演する「家を壊す―他、短編―」。谷さんが、全町避難が解消したばかりの福島県双葉町に移住して初めて手がける作品で16日から全5公演の予定だった。

15日には福島県南相馬市での劇場で通し稽古も行われたが、谷さん主宰の劇団に所属する女性がセクハラを告発して急きょ中止が決定。稽古にも参加していた南さんは「(女性の)並々ならぬ心情を思うと、致し方ない判断だと思う」とツイートを結んだ。

劇団員がセクハラ告発 谷賢一さん公演中止

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