千葉「正論」懇話会の第77回講演会が14日、千葉市中央区の京成ホテルミラマーレで開かれ、参院議員で作家の青山繁晴氏が、「魂からの国造りを再び」と題して講演した。
防衛費増を持論とする青山氏だが、岸田文雄首相が示した増税方針については「国防は国家の一番の任務であり、税金の一般原則である受益者負担は当てはまらない」と否定的な見解を述べた。党内議論を経ていないことも問題視した。
「国の交戦権を認めない」という憲法9条の条文を示し、「『相手が国だったら何をされても対抗できない』と定めているのと同じ」と強調。北朝鮮による拉致問題や領土問題の解決を妨げているとして、憲法改正の必要性を指摘した。
このほか、進展したロボット技術を活用し、海洋資源の開発を強化すべきだと主張。「日本は隠れた資源大国だ」と訴えた。