高市経済安保担当相「罷免しかたがない」 防衛財源を巡るツイッターでの首相批判で

高市早苗経済安全保障担当相
高市早苗経済安全保障担当相

高市早苗経済安全保障担当相は13日の記者会見で、岸田文雄首相が表明した防衛費増に伴う増税方針をツイッターで批判したことについて「間違えたことを申し上げているという考えはない。閣僚の任命権は首相にあるので、罷免されるというのであれば、それはそれでしかたがない」と述べた。高市氏の投稿については、自民党内から「閣内で言うべきではない」(重鎮)との声が上がっていた。

また、高市氏は会見で、12日夜に首相が公邸で開いた夕食会で、約10分間、首相と意見交換をしたことも明らかにした。高市氏によると、高市氏が首相が来年度の増税は実施しない考えを示していることを踏まえ、「再来年度以降の財源の問題であれば、賃上げや景況が良くなってきつつあるかを見極めてからの指示でも良かったのではないか」と指摘。これに対し、首相は「来年度のことではないとしても誠実に国民に(増税の)負担が必要であることを伝えるべきだ」と理解を求めたという。

高市氏は「(12日は)率直に話ができた」とも語った。その上で「党の税制調査会の議論を見守らせていただきたい」と軟化姿勢もみせた。

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