宮台真司さん襲撃　逃走の男公開捜査

東京都八王子市の東京都立大南大沢キャンパスで先月２９日、同大教授で社会学者、宮台真司さん（６３）が首などを切られて重傷を負った事件で、警視庁捜査１課は１２日、現場から逃走した男について、防犯カメラの画像と映像を公開した。１３日で事件発生から２週間を迎え、捜査１課は殺人未遂容疑で男の行方を追っており、広く情報提供を呼びかけている。

事件は１１月２９日午後４時１５分ごろに発生。キャンパス敷地内で歩いていた宮台さんが背後から殴られた上に、後頭部や首などを刃物で切り付けられ、全治６週間の重傷を負った。

捜査１課によると、防犯カメラ画像には、男が宮台さんを襲撃後、同キャンパス内のほかの建物に立ち寄ることなく、中門付近から学外に出て道路を横断し、住宅街に入って逃走する姿が写っていた。そのまま道路沿いにあるコンビニエンスストア「ファミリーマート八王子上柚木店」の反対側の道路を通過していたが、その後の姿は現在まで確認できていないという。

男の身長は１メートル８０センチ～１メートル９０センチ。ニット帽とマスクを付け、がっしりとした体格。これまでに犯人に結びつく有力な手掛かりはなく、宮台さんも男に心当たりがないと話していることなどから、公開捜査に切り替えることを決めた。

警視庁ホームページ。情報提供は南大沢署０４２・６５３・０１１０まで。