岸首相補佐官、次期衆院選出馬せず　後継に長男、信千世氏

自民党の岸信夫首相補佐官（６３）＝衆院山口２区＝が次期衆院選に立候補せず、引退する意向を示したことが１１日、関係者への取材で分かった。後継は長男の信千世氏（３１）とする方針だという。

関係者によると岸氏は同日、山口県岩国市で開いた後援会会合で、体調不良を理由に次期衆院選には出馬しない考えを表明した。あわせて信千世氏を後継とする方針も伝えた。

岸氏は参院当選２回、衆院当選４回で安倍派（清和政策研究会）に所属。７月に銃撃されて亡くなった安倍晋三元首相の実弟。平成１６年に参院選山口選挙区で初当選し、２４年の衆院選で山口２区にくら替えした。菅義偉内閣と岸田文雄内閣で防衛相を務めた。近年は体調面が不安視されていた。

信千世氏は慶応大学を卒業後、テレビ局勤務を経て、現在は岸氏の秘書官を務めている。