欧州連合(EU)は8日、欧州各国の出入国審査を撤廃したシェンゲン協定へのクロアチアの参加を承認した。参加は27カ国目。来年1月1日から段階的に審査が撤廃される。クロアチアは同日からユーロも導入する予定となっている。
同じく参加を申請していた東欧ルーマニアとブルガリアについては、オーストリアなどが不法移民の増加を懸念して拒否し、参加が見送られた。欧州メディアによると、2カ国は再申請する方針。
EUの行政執行機関、欧州委員会は11月、クロアチア、ルーマニア、ブルガリアの3カ国とも参加基準を満たしているとの判断を下していたが、オーストリアは8日のブリュッセルでのEU内相会合でルーマニアとブルガリアの参加に反対。オランダもブルガリアの参加に反対した。(共同)